自分に合った賃貸部屋の選び方

賃貸物件を選ぶ際には、駅近で近所にスーパーマーケットがあることや陽当たりが良く間取りの広い部屋など、多くの人が望む条件を重視することも必要です。一方で、自分の仕事や生活スタイルなど、個人により異なるポイントについても、十分考慮しなければなりません。自動車の所有者であれば、駐車場付きか近所に月極駐車場がある物件が望ましいでしょうし、犬や猫を飼っていれば、ペット可の物件を探す必要があります。システムエンジニアやライターなど、自宅でも仕事ができる職種なら、駅から多少遠い物件でも問題ありません。

逆に、朝早く出勤して夜遅く帰宅する仕事の場合は、ほとんど寝るだけのための住居となるため、さほど陽当たりや昼間の騒音などの環境要因にこだわる必要も無いでしょう。

年収に応じた適切な家賃の額とは

どんなに気に入った物件であっても、家賃が高過ぎて生活を圧迫するようでは、入居することが難しいでしょう。年収のうち家賃が占める範囲をどれくらいに収めるかが重要なポイントです。一般的には、所得の4分の1程度までに家賃の支出を抑えることが望ましいと言われています。全産業の平均年収は440万円ほどですから、手取りの平均所得は300万円程度でしょう。すると、家賃支出の上限は、せいぜい年間75万円、つまり月額6万円くらいが妥当だということになります。

賃料が高い都市部の場合は、この上限を守ることが難しいかもしれません。そこで、家賃補助を行っている企業も多いのです。新卒の社会人は低収入なので、テラスハウスやルームシェアなど共同生活の形態も考えましょう。